直方市の整備組合に所属するカーショップさんからの外注依頼で、MRワゴンの走行不能車両の修理です!
先方に伺うとロアアーム(写真のMC11Sと書かれているパーツ)のボールジョイントが抜けてしまい、それに伴ってドライブシャフトも抜けてしまっている状況でした
このままでは動かせないので工場に戻ってたまたま保管していた中古のワゴンR用のロアアームと工具を持って再度お邪魔して現地でロアアーム交換の応急処置を行ってレッカーにて当店へ搬送しました!
工場でリフトアップすると損傷個所がよくわかります
この頃のスズキの足回りはロアアームにスタビライザーと呼ばれる部品が貫通していますが、ロアアームが暴れたこともありわずかに曲がりが出ているようです
幸いミッション側はドライブシャフトが抜けてATフルードが溢れているだけのようですし、ハブ側のベアリングにもガタはありませんでしたから、ドライブシャフト、ロアアーム、スタビライザーの交換として修理していきます!
修理開始!ということでまずは足回りの分解です
まずはロックナットを外してドライブシャフトを外します
その後ロアアームを外すのですが、これがちょっと難しい…
実はこの車の左ロアアームは取付ボルトがミッションのオイルパンに干渉してしまって抜けないのでミッションをずらす必要があります
ミッションを下から支えながらミッションマウントを外し、リフト操作でボルトの通り道を確保しなくちゃいけないのです!
右だったら普通に抜けるのに…
そんなこんなでロアアームを外し、同時にスタビライザーも外しておきます
交換する部品が届いたので交換していきます!
今回の故障の大本であるロアアームは新品・中古・社外新品と比較し、お客様との相談の結果社外新品を使用しています
このブーツと言われるゴムの部品(写真2枚目)の中にボールジョイントが入っていますが、この部分が路面の凹凸(お客様曰く悪路を走行してた、とのこと)によって抜けてしまったのが今回の故障の原因です
ロアアームのボールジョイントは基本的に抜けることはほぼありませんが、長年使っているとグリスを交換していても金属同士がこすれてしまって抜けやすくなってしまいます
劣化している時は車検時の点検で判明したりすることがありますが、値段も高い部品ですので二の足を踏むお客様もいらっしゃいます
こういった故障に繋がることもございますので劣化が見つかった際は早目の交換をお勧めいたします!
ドライブシャフトは中古や新品を使わずにリビルトパーツを使用しており、少し歪んだスタビライザーは中古品を使用しています!
すべて交換後1G荷重状態での増し締めを行って取替は終了です!
全ての作業が終了したらATF(オートマチックトランスミッションフルード)を補充します
新品のフルードを機械で送り出して補充しフルード量を適正値に持って行って今回の修理は終了です!
と思ってたらお客様からのご要望で運転席のドアハンドル(正式にはアウターハンドル)が壊れてるので交換しまっす!
内張外してちょちょいのちょーいで交換終了!
試運転して問題がなければ車内清掃と洗浄を行ってお客様へお渡しします!
今回の修理代は税込み64800円(レッカー代除く)でした!
ありがとうございました!
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