当店でZVW30型のプリウスを購入されたお客様が「ハイブリッドシステムエラーが出ている」と当店へ持ち込まれました
診断機を使って調べたところ、ハイブリッドバッテリー(以下HVバッテリー)の劣化が原因で異常コードを拾っているようです
フリーズフレームデータと呼ばれるECU(エンジンコンピュータ)内に保存してある異常コード検知時の車両の状態データを見ながら診断し、今回の場合は「HVバッテリー内にある14個のセル間の電圧差が1V以上ある」ので異常コードを検知した、という状況でした
こうなるとHVバッテリーを交換するしか方法がありません・・・がHVはものすごーく高いんです・・・
新品価格155100円也(税込)・・・
マジかぁ…と思っていたらリビルト(中古品だけど中身が新品に交換済みなので新品同等の部品)があるじゃないですか!
到着まで1週間かかるそうですが、お客様に確認をとって部品を注文しました!
なお、今回の場合はHVバッテリーが劣化して異常コードを拾っているだけなので自走は可能です
お客様と協議の結果一旦お帰りいただいて部品が到着次第再入庫していただく形になりました!
リビルトのHVバッテリーが届いたので早速交換に入ります!
が、先に言っておきます
HVバッテリーの交換にはZVW30型で500V、ZVW50型では750Vという高電圧がかかる部分の作業が含まれますので特殊な資格が必要になります
必ず当店のようなハイブリッド車両に対応できる工場で作業を依頼するようにしてください!
福岡県下ではハイブリッド整備士認定工場の看板が目印ですね!
パパーっと外すものを絶縁手袋と絶縁工具を使いながら(ここ大事)外してバッテリーを取り外し、部品を移植した後また絶縁手袋と絶縁工具を使いながら(大事なので2回言いました)車両に搭載していきます
作業内容は文章だとものすごく短いですが、これ、結構大変なんですからね?主に重量的な意味で
なんせ送られてきたバッテリーの総重量は30㎏位ありますので、交換時も2人がかりで作業します
部品交換が終わったらもう一度診断機を繋いで最終チェックを行います
問題なければ試運転し完了です!
今回はHVバッテリーの交換のみで済みましたが、場合によってはHVバッテリーのセンサーが悪い場合もありますので同時交換もしくはセンサーのみの交換となる場合があります
なおセンサーの方が安く、部品代は4~5万程で済みます
以前はバッテリーとセンサーの同時交換が基本でしたが、HVバッテリー関連の件数も増えたためどちらが悪いかの判断が出来るようになりましたので、今ではどちらかの単体交換が主流になっています
したがって以前よりはHVバッテリー関連の部品代も抑えられ、お客様にご提示しやすくなりました!
今回の費用は部品代と消費税も込みまして151,800円となりました!
なんと新品の部品代よりも安くなるとは・・・!
ありがとうございました!