車のメンテナンスの中で最も頻繁に行われるのが「オイル交換」です
一言でオイルといっても
・エンジンオイル
・オートマチックトランスミッションフルード(ATF)/CVTフルード
・ディファレンシャルオイル(四駆・後輪駆動車)
・パワーステアリングオイル
・ブレーキフルード
などいろいろな種類のオイルが使われています
それぞれ粘度・特性が違うのでそれらを使い分けて車は成り立っていますが、食用油でもずっと置いておくと劣化するようにこれらのオイルも例え乗らなくても劣化してしまいます
交換の基準としては
・エンジンオイル→5000kmあるいは6ヶ月のどちらか早い方
・ATF/CVTフルード→2万kmあるいは2年のどちらか早い方
・ディファレンシャルオイル→2万kmあるいは2年のどちらか早い方
・パワーステアリングオイル→4年ごと
・ブレーキフルード→車検ごと
となります
あくまでも基準ですが、これらのオイルが使われている部分が壊れると、最悪の場合数十万円かかってしまう事もありますので、早めに交換して内部をきれいに保ってあげる事をオススメします!
国内メーカーさんのエンジンオイル交換の指定走行距離は大体15000㎞~20000㎞となっていることが多いのです
ですが、これは欧州車に対抗して書いてるだけのようなもので、実際の所5000~6000㎞が限界なんです
欧州車の交換指定距離が長いのは使うオイルの違いエンジンへの考え方の違いによるものです
例えばBMWのある車種では運転席のメーターにエンジンオイルの量を示すメーターがあり、「ここまで減ったら指定のオイルを注ぎ足して交換指定距離まで持たせてね☆」と取扱説明書に書いてあったりします
一方、国内メーカーさんは「エンジンオイルが減る=故障の前兆」と判断しているので、オイルが減る前にキレイな状態を維持しようとしています
そのため5000~6000㎞での交換を推奨しています
なぜこうもオイル交換に関してお話しているのか
というとオイルを交換される頻度が少ないために故障を起こされる方が少なからずいらっしゃるからです
オイルの役割はただ潤滑するだけではありません
例えばエンジンオイルには潤滑(減摩ともいいます)の他に防錆・清浄・緩衝・密封・冷却などの役割を持っています
エンジンの内部は㎜以下の単位での隙間(クリアランス)で成り立っていますが、内部がキレイな状態を保っていないとその隙間がずれてバランスを崩してしまったり、内部に使われているゴム部品の劣化が加速したり、焼きついてしまって再起不能になってしまったりしてしまいます
極端な例を挙げればオイル交換をほとんどしなかったためにエンジン内部の部品がエンジンを突き破って外に飛び出した方もいらっしゃいます
こうなってしまうともうエンジンを載せかえるか車を乗り換えるしか方法はありません
またブレーキフルードは吸湿性が強く、空気中の水分を吸収して劣化しやすい特性があります
ブレーキフルードが劣化するとブレーキを踏む回数が増えるに従ってフルードが沸騰してしまい、ブレーキ内部で気泡ができてしまいます
この状態になるとブレーキを踏んでも空踏みになるだけでブレーキが一切利かなくなるベイパーロック現象を起こしてしまいますので車検毎に換えられるのをオススメします!
ATF、CVTフルード、パワーステアリングフルード、ディファレンシャルオイルも金属同士の接触の関係で鉄粉などが混ざりやすく、そのまま放置していると内部の油路が詰まってしまって変速しなくなったり、いわゆる「ギアが滑る」状態になってしまいます
特にCVT(無段階変速機)はオイル管理がシビアで、ひとたび故障すると30万円とかザラにかかってしまいます
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