今年(平成30年)の4月に納車させていただいたAE86トレノの車検を任せていただけることになりました!
上の写真はレストア時の写真です
それでは張り切って参りましょう!
エンジンは前回のレストアの時に降ろしてある程度整備しています
レストア時も含めると交換部品がえげつないことになっているので後ほど箇条書きで説明します(震え声
ちなみに車検時に交換した部品はバッテリーとエアクリーナーエレメントだけでした!
当店で交換した部品一覧(エンジンルーム周辺のみレストア時も含む)
エアクリーナーエレメント
オイルエレメント
バッテリー
ディストリビュータ本体
ラジエター本体
ラジエターキャップ
タペットカバーガスケット
シーリングワッシャー
ブレーキマスターOHキット
スロットルボディガスケット
ファンベルト
クーラーベルト
エンジンオイル
クラッチフルード
ブレーキフルード
LLC(トヨタスーパーLLCへ交換)
ホーン本体(お客様持ち込み+配線打ち換え)
クランクシール
ブレーキは錆もなく固着もなかったのでグリスアップして組みなおしました
車検点検時にも問題ありませんし、パッドもほぼ削れていませんでした
レストア時にブーツの類も新品に交換し、ストラットのアッパーマウントやスタビライザーのブッシュも全て新品に交換しています
ブレーキホースも異常もなく、ベアリングのガタや異音もありませんでした!
一番苦労したのがロアアームのブッシュ交換ですね
AE86のロアアームは凹状の形をしているので、普通に交換しようとすると変形してしまうのでトヨタの特殊工具がないと交換できません
が、30年前の車の特殊工具なんてものは販売しておりませんので工場にある廃棄予定のベアリングを加工して工具を作り、交換しちゃいました!
工具がないなら作ればいい!というのは先代の言葉です
これでロアアームのブッシュが交換できるようになったぞーい!
リアの足回りもレストア時に全てのブッシュを交換しています
ブレーキに関しては整備記録によると前回の車検時にブレーキパッドが交換されていましたが、オイル漏れが始まっていたのでシリンダーのオーバーホールをしています
デフオイルもミッションオイルも新しく抜き替えています
ミッションオイルはWAKO'SのMT-75、デフオイルはLSDが入っていないのでトヨタ純正です!
フロントの足回りの時には書きませんでしたが、ショックとサスペンションを新品に交換しています
もともとお客様が「車体のロール(旋回時の傾き)がひどい」「車高が下がりすぎても嫌」と仰っていたのでいろいろと考えた結果がこの組み合わせでした
耐久性の点から車高調は候補から除外しています
車高調は耐久年数がどうしても短くなりがちですしねぇ
市販されていて、且つ入手が簡単なショックとダウンサスを製造しているメーカーに電話をかけて候補の商品のデータ(寸法や抵抗値など)を教えてもらい、データを比較して決定しました!
・ショック
KYB クライムギア → KYB SSforSTREET
どちらもショックアブソーバーの老舗KYB(カヤバ)製ですが、SSの方は自分好みの固さに4段階で調整できる点がメリットですね
・サスペンション
RSR ダウンサス → エスペリア スーパーダウンサス
RSRのダウンサスのバネレートはフロント約2.6㎏とリア2.3㎏、エスペリアはフロント約3㎏とリア約2.8㎏
少しハードになっていますが、ショックが若干固めですのでつり合いが取れます
おまけにエスペリアは福岡が本社ですからね!地元貢献大事!
乗り心地は以前の足回りよりしっかりして乗りやすい、すごくいいとの評価を頂きました!
当時モノのアルミホイールの老舗、ハヤシレーシング製の14インチホイールですが、さすがに表面に腐食が出始めてしまっていたので、表面を磨き上げ、黒の部分を再塗装して全体をクリアでコーティングしちゃいました!
これでキレイなホイールが長続きします!
あとエアバルブはハヤシレーシングの方でまだ生産してくれていますので新品に交換しています
メーターはお客様のご用命でLEDに打ち換えています
警告灯などは抵抗値の兼ね合いもありましてT10の5Wのハロゲン球に打ち換えました
同時にエアコンパネルもLEDに打ち換えました
これでかなり明るくなっています
ついでにルームランプも新品に交換してLEDにしています!
納車した時には何ともなかったのですが、この2か月の間にエンプティランプのセンサーが壊れ、点きっぱなしになってしまいました
AE86の燃料センサーは燃料ゲージ用のフローター付きとエンプティランプ用と2つのセンサーが1つのステーに別々に付いています
今回の場合はゲージ側は問題なかったのですが、エンプティランプ側の故障により交換となりました!
ちなみにAE86のセンサーがエンプティランプを点灯させるかの判断は「センサーがガソリン内にある=温度が基準内」か「センサーがガソリン外にある=温度が基準から外れている」のみで判断しています
なのでAE86位古い車になると坂道でエンプティランプが消えたりするのは「普段はガソリン外にセンサーがあるけど、坂道なんかでたまたまセンサーにガソリンがかかって温度が下がったから」という状態なわけですね!
今回はシャーシブラックではなく、旧車であることも鑑みてスリーラスターというものを塗布しました!
本州以北の人にはおなじみの商品かもしれませんね
チッピング塗料のように厚塗りした後、表面が硬化しても中が柔らかいままなので飛び石による塗装面の剥離があっても傷口を塞いでしまうので、錆を抑制することができる優れものです!
これを車体下全面に塗布し、遮熱鈑は耐熱塗料で再塗装しました!
整備が終わったら車検場に持ち込んで第三者の検査を受けます
ごまかしが効きませんから古い車だと結構ドキドキしますね…
検査は一発合格で問題なし!!むしろあまりにキレイだったので検査員が集まってきて質問攻めにあったくらいw
検査員の皆さんも車が好きなので珍しい車やレストアされた旧車は大好きみたいですw
工場に戻って車内清掃、外装清掃を行い、新しいステッカーを貼れば完成です!
これで2年乗れるようになりました!
今回車検時に交換した部品はエアクリーナーエレメント、バッテリー、フューエルセンダゲージASSYの3点のみです
これに諸費用として税金や自賠責保険代などが加わってご請求金額¥108,000-となりました!
ありがとうございました!!
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